俺の国語辞典

辞書好き。気になる言葉のメモや思考の記録です。

2018-04-01から1ヶ月間の記事一覧

観測対象(かんそくたいしょう)とは

意味:見張るためのフォローをする相手 SNSのフォローのひとつ。フォローと言っても支持はしていない。あくまで興味本位でウォッチする対象と位置づけている。

経路依存(けいろいぞん)とは

意味:先例を盲目的に踏襲すること 過去に選択した技術に縛られ後世までその規格を採用し続けること。パソコンのキーボードの配列が代表的。速く打つと壊れるタイプライターはわざと打ちにくいキー配列にした。この配列をそのまま採用したのがパソコンのキー…

ボラードとは

意味:地面に固定された杭 船をもやうために岸壁に設置された物や、車両を進入させないために道路上に突き出した突起物など形状と用途は様々。近年は車両を使った突進テロ対策用に、トラックの衝突にも耐えられる強固な防犯用ボラードに注目が集まる。

出草(しゅっそう)とは

意味:首狩り 草に隠れて息をひそめ、相手が見えたら飛び出して襲うイメージから。日本統治時代の台湾原住民族セデック族に伝わる風習。成人の通過儀礼として対立部族や社(グループ)の首を狩っていた。野蛮な悪習として日本政府はこれを禁止したがセデック…

お客ぶり(おきゃくぶり)とは

意味:客の立ち振る舞い 主人のもてなしに気づいて褒めることに代表されるような、よい人間関係を築く言動。茶の湯の道に根付く主客を隔てず一体であるとする考え方の根幹をなす。

甘露(かんろ)とは

意味:甘くて美味しいこと とりわけ煎茶の上品な甘みを指してこう言う。中国語では甘くて美味しい水のこと。例、甘露の味わい。

自己言及のパラドックス(じこげんきゅうのぱらどっくす)とは

意味:表現内容が表現手段と矛盾すること 「言葉では言い表せない」という言葉。「張り紙禁止」と書かれた張り紙。「大声を出すな!」と言う大声。「俺は嘘つきだ」と言う嘘つきなど。

自転車置き場の色(じてんしゃおきばのいろ)とは

意味:どうでもいい問題のたとえ 組織は本質的な問題に向き合うことを避けて、解決する価値の低い枝葉末節の問題=自転車置き場の色ばかりに向き合いたがる。本質的な問題は解決が難しいため手付かずになりやすいが、自転車置き場の色をどうするかは取り組み…

アンダーマイニング効果(あんだーまいにんぐこうか)とは

意味:報酬によるやる気の破壊 無償でもやりがいを感じて主体的に行動している人に対して、よかれと思って報酬を与えると次回からは報酬目当てに行動するようになる。次に報酬を停止するとそれに伴い行動をやめてしまう。報酬がモチベーションを下げる効果。

やさしい日本語(やさしいにほんご)とは

意味:子供、外国人などにも理解しやすい日本語 細かいニュアンスを正確に伝えることを諦め、大意を伝えることに傾注した平易な日本語。文の構造をやさしくする(例、二重否定を使わない)、語彙をやさしくする(慣用句を使わない)などの方針に沿う。日本語…

ダンケルクスピリットとは

意味:イギリス版大和魂 第二次世界大戦中、ダンケルクで包囲殲滅の危機にあった味方兵士を決死の覚悟で救った民間人の根性からイギリス国民の絆を表す。

ダイソン球(だいそんきゅう)とは

意味:恒星を覆う球体の人工建造物 SF小説に登場する科学技術のひとつ。太陽のエネルギーをもっと効率よく利用するために太陽を取り囲むよな建造物を作るとちょうど球体になることから。太陽の重力が生物の生存できる環境になるよう適切な半径で作られていて…

広小路(ひろこうじ)とは

意味:広い道 江戸で頻発した火災の延焼を防ぐために意図的に設けられた更地。戦時中は重要施設への類焼を防ぐ目的で、すでにある建物を破壊する建物疎開で広小路を作った。

ホモーグとは

意味:全身機械で一部生身 全身が機械であるアンドロイドが自身の一部のパーツを生身の身体に置き換えた状態の生命体のこと。サイボーグとは反対のアプローチで人機融合の身体になる。

三衣一鉢(さんねいっぱつ)とは

意味:僧侶の持ち物 三衣(さんね)というボロ布を継ぎ当てた服に、食事のための鉢がひとつあれば充分という僧侶の素朴な精神を表す言葉。

サイノロジーとは

意味:妻に甘くて言いなりになっている夫 妻(さい)に惚気(のろけ)ていることから。恐妻家は妻に服従しているが、サイノロジストは妻を溺愛している。昭和に流行した死語。