俺の国語辞典

辞書好き。気になる言葉のメモや思考の記録です。

スマートダストとは

意味:極小センサー

塵のように小さなセンサーをあらゆる空間にばら撒き、また生命体に付着させ、その位置、温度、湿度、震度、明度、加速度、化学物質などの情報を取得し、他のセンサーと有機的に連携する。依然構想段階で2010年代後半においても実用化のめどは立っていない。

場合による(ばあいによる)とは

意味:どちらとも言えない

判断の難しい意見を求められたときに返す便利な言い回し。実質的には何も言ってないに等しい。ポジションを取らないことで判断ミスが起きるリスクはなく、かつ質問者に対して二者択一ではなく抽象度の高い視座を持っている自分が有能であるかのような空気を作り出す。ビジネスマン必須の常套句。

アンビグラムとは

意味:上下逆さまにしても読める書体を使った文字

逆さだるまの文字版。ひらがな、カタカナ、漢字、アルファベットなどあらゆる文字が題材となる。逆さまにしたときに本来の文字にはない点やハネなど余計なパーツが文字につくことがあるが元の文字を知っている人が脳内変換をすることで読みが成立する。

 

ディープフェイクとは

意味:AIが作った本物そっくりの偽造

主に人の顔をすげかえた動画をさす。ひとたびディープラーニングによりターゲットの表情をデータ化してしまえば、あとは、お望み通りありとあらゆる演技をターゲットに演じさせることができる。アイコラのようないたずらのレベルではなく、全く本人と見分けがつかない精巧な完成度に仕上がることで本物と見分けがつかない。このようなフェイク動画が蔓延すれば世の中の動画に対する信憑性が揺らぎ社会を混乱させる恐れがある。自分がディープフェイクの対象にならないためには、ネット上に顔を極力晒さないことしかない。

フィルターバブルとは

意味:ネットのタコツボ

ユーザーの思考や行動を学習して必要な情報だけを提示するフィルター機能が、次第にその精度を高めていつしかユーザーの好む情報だけで包み込んでしまい、まるで全情報空間がそうであるかのように錯覚を引き起こす状態を表す。SNSでは、気の合うユーザーだけをフォローし、気に入らないユーザーはブロックをしていけばやがてタイムラインは快適なフィルターバブルに包まれる。