俺の国語辞典

辞書好き。気になる言葉のメモや思考の記録です。

過学習(かがくしゅう)とは

意味:丸暗記

問題と回答を意味も理解せず機械的に結びつけて覚えること。同じ問題に直面すれば100パーセント正答が得られる。しかし応用問題には当然ながら対応できない。人が生まれてから母国語を習得する時、単語や文法を理解する前にまずはその言語を構成する音とそれ以外の音を聞き分ける過学習が行われる。人工知能の分野で用いられる場合は、教師データ(模範解答)を汎化(抽象化)せず絶対的な正答として重度にパラメータを割り振ること。

土管化(どかんか)とは

意味:通信事業者が回線の提供しかできなくなること

本来、通信事業者は回線のみならず端末やコンテンツにまでサービスを広げ収益の多角化を図りたい思惑があるが、それぞれの分野で協力なプレイヤーが立ちはだかるが故に事業領域を拡大できず回線提供に甘んじる状態を指す。広義に事業領域を拡大できずコアサービスのみを細々と提供せざるを得ない経営状態になること。

煽り歩行(あおりほこう)とは

意味:他人を威嚇したり妨害しながら歩くこと。

 

狭い通路で自分と同じ進行方向の先行者が遅く、追い越せない不快感の意思表示として行われやすい。主な煽り行為は背後にベタ付け、足をふみ鳴らす、聞こえよがしに舌打ちやため息など。また、対面通行で体をかわさず突っ込む当たり屋的な歩行の事例も。トラブルに発展することを見越してあらかじめ相手の体格や反社会的なシンボルの有無、置かれている立場を値踏みして選別して行われる。

 

スマートダストとは

意味:極小センサー

塵のように小さなセンサーをあらゆる空間にばら撒き、また生命体に付着させ、その位置、温度、湿度、震度、明度、加速度、化学物質などの情報を取得し、他のセンサーと有機的に連携する。依然構想段階で2010年代後半においても実用化のめどは立っていない。

場合による(ばあいによる)とは

意味:どちらとも言えない

判断の難しい意見を求められたときに返す便利な言い回し。実質的には何も言ってないに等しい。ポジションを取らないことで判断ミスが起きるリスクはなく、かつ質問者に対して二者択一ではなく抽象度の高い視座を持っている自分が有能であるかのような空気を作り出す。ビジネスマン必須の常套句。