俺の国語辞典

辞書好き。気になる言葉のメモや思考の記録です。

日本語

マミートラックとは

意味:産休明けに職場復帰した主に女性社員に与えられる将来性のないキャリアパス 事例として、需要なポストから外されたり、責任のある仕事を任せられないなど。多くは残業や休日出勤ができなかったり、時短勤務を理由に適用される。文字通りトラックのよう…

【造語】かご送り(かごおくり)とは

意味:エレベーターの行き先階ボタンを押して自身は乗らず無人の状態で移動させること エレベーターの人や荷物を載せる箱の部分をかごという。無人でかごだけ移動させる行為を指す。エレベーターを使った引越し作業でスタッフや荷物の運搬にかかる待ち時間を…

価値が硬い(かちがかたい)とは

意味:価値が下がらない 投資物件などの評価額が購入時と比べて下がらない。リセールバリューが高い。

【造語】あだ譲り(あだゆずり)とは

意味:譲る必要のない状況で譲ること 特に自動車の運転のように優先、劣後が明確にルール化されている状況で、恣意的にその関係をひっくり返し、結果的にも全体最適に繋がらない譲り方を指す。例えば直進車が右折車に道を譲る場合、右折待ち車両の後ろに渋滞…

巡航速度(じゅんこうそくど)とは

意味:燃料消費量が最も少なくなる速度 移動中の給油が困難である航空機や船舶に特に用いられる考え方で、航続可能距離を最も長くする経済的な速度。燃料搭載量と燃費と巡航速度で最大航続距離が決まる。

サラミ戦術(さらみせんじゅつ)とは

意味:発覚しない程度のズルを繰り返すこと 敵対勢力に看過されるほどのごく小さな攻撃をその都度小分けに繰り出して、最終的に大きな戦果を挙げる戦術。薄切りにされたサラミのような細かさになぞらえて。領土問題はサラミ戦術の典型である。

ダズンズとは

意味:アフリカの伝統的な対決型悪口合戦 現在のフリースタイルラップの原典と言われる。アフリカの子供達が一対一でリズムに合わせて互いの悪口を言い合う。言い返せなかったら負けとなる。テレビ番組「フリースタイルダンジョン」で繰り広げられる光景その…

パス度(ぱすど)とは

意味:外見の性別と心の性別がどれほど一致しているかを示す度合い たとえば他者から見た外見が男性、自身の心も男性の場合はパス度が高いといい、逆に外見が男性で心が女性の場合はパス度が低いと表現する。女性性の場合であっても同じ。公共施設や社会意識…

フードファディズムとは

意味:ある食品の体への影響を過剰評価すること 科学的根拠もないままに特定の食品を摂取するだけで健康を害する、あるいは逆に健康を促進するなどという誤った偏見を持つこと。一見それらしい因果関係が示されるがデータが不十分なので信憑性に欠ける。ただ…

共有地の悲劇(きょうゆうちのひげき)とは

意味:みんなで共有しているものは大事に扱われないこと 所有者が自分ひとりであれば大事に使って価値を損なわないようにする一方で、所有者が増えれば増えるほど、その価値を損なっても自分にその不利益が及ぶ割合が少なくなるので、大切に扱うモチベーショ…

過学習(かがくしゅう)とは

意味:丸暗記 問題と回答を意味も理解せず機械的に結びつけて覚えること。同じ問題に直面すれば100パーセント正答が得られる。しかし応用問題には当然ながら対応できない。人が生まれてから母国語を習得する時、単語や文法を理解する前にまずはその言語を構成…

土管化(どかんか)とは

意味:通信事業者が回線の提供しかできなくなること 本来、通信事業者は回線のみならず端末やコンテンツにまでサービスを広げ収益の多角化を図りたい思惑があるが、それぞれの分野で協力なプレイヤーが立ちはだかるが故に事業領域を拡大できず回線提供に甘ん…

スマートダストとは

意味:極小センサー 塵のように小さなセンサーをあらゆる空間にばら撒き、また生命体に付着させ、その位置、温度、湿度、震度、明度、加速度、化学物質などの情報を取得し、他のセンサーと有機的に連携する。依然構想段階で2010年代後半においても実用化のめ…

場合による(ばあいによる)とは

意味:どちらとも言えない 判断の難しい意見を求められたときに返す便利な言い回し。実質的には何も言ってないに等しい。ポジションを取らないことで判断ミスが起きるリスクはなく、かつ質問者に対して二者択一ではなく抽象度の高い視座を持っている自分が有…

アンビグラムとは

意味:上下逆さまにしても読める書体を使った文字 逆さだるまの文字版。ひらがな、カタカナ、漢字、アルファベットなどあらゆる文字が題材となる。逆さまにしたときに本来の文字にはない点やハネなど余計なパーツが文字につくことがあるが元の文字を知ってい…

ディープフェイクとは

意味:AIが作った本物そっくりの偽造 主に人の顔をすげかえた動画をさす。ひとたびディープラーニングによりターゲットの表情をデータ化してしまえば、あとは、お望み通りありとあらゆる演技をターゲットに演じさせることができる。アイコラのようないたずら…

フィルターバブルとは

意味:ネットのタコツボ ユーザーの思考や行動を学習して必要な情報だけを提示するフィルター機能が、次第にその精度を高めていつしかユーザーの好む情報だけで包み込んでしまい、まるで全情報空間がそうであるかのように錯覚を引き起こす状態を表す。SNSでは…

保護する(ほごする)とは

意味:掘り出し物を入手する 単に中古品を扱う店でお宝を購入しただけのことを、本人は自分が目利きと自負していて、その価値のわからない有象無象の手に対象物が渡るのを防いだ、挙げ句の果てに文化的な価値の毀損や埋没を防ぐ価値ある活動を全うしたと言わ…

そこ? とは

意味:視点がずれてるんじゃないの? 間投詞的に発せられるツッコミの言葉。暗黙の共通認識のもとに議論を繰り広げていたと自分が思っていたところ、相手が論点を認識していなかったり意図的にずらすような発言をした際に浴びせる現代的な常套句。語気をやわ…

デッドテックとは

意味:高度な科学技術を持ちながら退廃した様 荒廃したスラム街で使い古されたハイテク機器が無造作に扱われているような状態を形容する言葉。輝かしい未来に対するアンチテーゼ。特にカルト的人気を誇るB級SF映画「ブレードランナー」の世界観を指すことが一…

【造語】善意のエルサゲート(ぜんいのえるさげーと)とは

意味:悪気はないけど子供を心的に傷つける作品 エルサとは「アナと雪の女王」の主人公の名前。子供向け動画作品を表す。ゲートは疑獄。エルサゲートとは子供の心を傷つけることを目的とした悪意のある動画作品。 作者に悪意がない場合や、むしろ高邁な信念を…

お客ぶり(おきゃくぶり)とは

意味:客の振る舞い お客ぶりがよいとは、店員や店の施設、サービス内容等に対して、敬意と感謝を示すような言動。当然、そのような客は店側から高く評価され、よりよいサービスを提供される可能性が高まる。

寄物陳思(きぶつちんし)とは

意味:気持ちを物で表現すること かつおぶしに勝男武士の字を宛てて武勇を祈ったり、鏡餅の上に橙(だいだい)を供えて家が代々栄えますようにとの願いをこめるなど雅な駄洒落の類から、手紙にかみそりの刃を入れて送りつけるなどその物が持つ性質から類推さ…

剣呑(けんのん)とは

意味:あやうい 俗に言う悪い意味のやばい。今にも危機や災厄が訪れそうな雲行きが危ぶまれる状況を指す。「剣呑、剣呑」と重ねて口にすれば、「くわばら、くわばら」や「やばいよ、やばいよ」に似た発言者の不安な心中や恐怖の気持ちを表す。

幸便(こうびん)とは

意味:好都合 手順良くことが運び好都合であること。渡りに船。

ドッグフーディングとは

意味:自分の犬の餌を食うこと。 IT業界のバズワードで自社サービスを自社内で使うことを意味する。新サービスや新製品を開発したら、まず社内で率先して試用すること。テストマーケティングの重要さを説く言葉。その後のマーケティング戦略が明確になる。

ダブルタップとは

意味:二発銃弾を撃ち込むこと 特に同じ標的の同じ場所に連続して弾を命中させること。かなり高度な技術。

輝く(かがやく)とは

意味:仕込みが役に立つ 一見何の役に立つかわからないような事前の行動が、後になって大いに効果を発揮すること。物語の伏線が回収される過程で思わぬ形で現れることもあるし、ゲームで序盤にプレイしたことが終盤になって役に立つようなこともある。その対…

下達する(かたつする)とは

意味:ずるが上手くなる 私利私欲に惑わされ、下賤なことに通じていく。コソコソ隠しごとをしたり、サボったりしょうもないことばかり長けていく。君子は上達し、小人は下達す。

さらばえるとは

意味:痩せこける 老いたり飢えたりして不健康に瘦せおとろえ骨が浮き出る。老いさらばえる、飢えさらばえるなど。