俺の国語辞典

辞書好き。気になる言葉のメモや思考の記録です。

土管化(どかんか)とは

意味:通信事業者が回線の提供しかできなくなること

本来、通信事業者は回線のみならず端末やコンテンツにまでサービスを広げ収益の多角化を図りたい思惑があるが、それぞれの分野で協力なプレイヤーが立ちはだかるが故に事業領域を拡大できず回線提供に甘んじる状態を指す。広義に事業領域を拡大できずコアサービスのみを細々と提供せざるを得ない経営状態になること。

煽り歩行(あおりほこう)とは

意味:他人を威嚇したり妨害しながら歩くこと。

 

狭い通路で自分と同じ進行方向の先行者が遅く、追い越せない不快感の意思表示として行われやすい。主な煽り行為は背後にベタ付け、足をふみ鳴らす、聞こえよがしに舌打ちやため息など。また、対面通行で体をかわさず突っ込む当たり屋的な歩行の事例も。トラブルに発展することを見越してあらかじめ相手の体格や反社会的なシンボルの有無、置かれている立場を値踏みして選別して行われる。

 

スマートダストとは

意味:極小センサー

塵のように小さなセンサーをあらゆる空間にばら撒き、また生命体に付着させ、その位置、温度、湿度、震度、明度、加速度、化学物質などの情報を取得し、他のセンサーと有機的に連携する。依然構想段階で2010年代後半においても実用化のめどは立っていない。

場合による(ばあいによる)とは

意味:どちらとも言えない

判断の難しい意見を求められたときに返す便利な言い回し。実質的には何も言ってないに等しい。ポジションを取らないことで判断ミスが起きるリスクはなく、かつ質問者に対して二者択一ではなく抽象度の高い視座を持っている自分が有能であるかのような空気を作り出す。ビジネスマン必須の常套句。

アンビグラムとは

意味:上下逆さまにしても読める書体を使った文字

逆さだるまの文字版。ひらがな、カタカナ、漢字、アルファベットなどあらゆる文字が題材となる。逆さまにしたときに本来の文字にはない点やハネなど余計なパーツが文字につくことがあるが元の文字を知っている人が脳内変換をすることで読みが成立する。